チャールストン➠ダラスのフライトが朝の8時発だったので、万全を期して。
ということで、朝10時頃にホテルをチェックアウト。
大量のチョコチップと紅茶で増量した荷物をフロントに預け、街へ繰り出します!
さぁ朝ごはん!というか世の中的にはお昼ごはん。
3軒のレストランをリストアップしてあり、どこにするかは見てから決めようと。
この3軒、同じ通り沿いに隣り合うように並んでいるのですが、雰囲気は違えどどこもアメリカ料理、そして名店です。
Poogan's Porch と Husk。
Poogan's Porch は少し家庭的な感じかな。
Husk のシェフは有名シェフ。チャールストンのみならず、テネシー州ナッシュビルやジョージア州サヴァンナなど全部で4店あります。
とはいえ、心はここに決まっていたり。82queen。
この店名は住所そのままです。クイーン通り82番。
外から覗きこんだ感じでは3店舗のなかで一番エレガント。大丈夫、ジャケットを着てきました。
11時半と思っていたオープン時間が、11時、と入口のボードにあったので、
まだ30分くらいあるな、と、近所のお散歩に。
今日もお天気で気持ちいい!
先日のぞいたミュージアムのショップなら時間がつぶせるかな。
ここから歩いてすぐだったので、早速お土産を探しがてら、向かいました。
そうこうしているうちに11時。82queen へ。
メニューをフムフム、、なんて、既に予習済みです。
食べたいものがあったからここを選んだのです。
細い小道の奥にレセプションがあります。
「いらっしゃいませ」
「予約をしていないのだけど1人です」
「まだ11時なので、、」
とレセプションの女性が言いかけたところで奥から来た調理人風の男性が、
「オープンは11時半なんだけど、あそこのポーチで座って待っててもらってもいいし、こっちにあるバーでなにか飲み物を飲みながら待っててもいいよ」
「代わりに説明してくれてありがとう」と笑いながら女性が言います。
「そうだなぁ、じゃ、ポーチに座ってる」
「お好きな席へどうぞ~」
あら、なんだかステキ。
ドアからレストランスタッフが出たり入ったり。開店間際、なかなかに忙しそう。
しかしここで30分。。ヒマだ。笑
手持ち無沙汰な時のスマホ頼み。
インスタに投稿したり、調べ物をしたり。
しばらくするとにこやかな笑顔、少し恰幅の良いサーバーのお兄さんが
「お待たせしました」「メニューです」
あら、結構あっという間。笑
メニューからおススメを紹介してくれます。
実は食べたいものが決まっているので、それがおススメじゃなかったら悪いな、、と小心者の私は思ったりしつつ、お兄さんの説明に耳を傾けていると、
よかった!私の頼むメニューがおススメに。笑
食べるものがおススメされていなくてもちっとも構わないのですが、せっかく説明してくれているのに違うものを頼む勇気が。。笑
「ではクラブケーキを」
CAROLINA CRAB CAKE
Charleston Red Rice, Okra-Sweet Corn & Black-Eyed Pea Succotash, Lowcountry Remoulade Sweet Pepper Coulis
この、チャールストンレッドライスが食べてみたかったのです!
するとお兄さん、
「SHE CRAB SOUP もおススメだよ」「うちの SHE CRAB SOUP はこの18年、チャールストンで1番なんだよ」
なぬ! Magnolias のスープより美味しいのか!しかも18年、ってこれまた具体的な。それは飲んでみないと!
「じゃ、スープも」「でも両方じゃ多いかなぁ~?」
「パーフェクトだね!多くないよ、スープはカップでちょっとだけだし」
「じゃ、そうする」
お客さんが次々やってきて、スタッフの皆さんの動きが機敏になってきました。
というか、何人いるの!?
サーバーの人だけで7~8人はいるよう。
「その靴かっこいいね!」
髪を短く刈り上げた細身のサーバーのお兄さんがお皿片手に私に声をかけていきます。
「アハハ、ありがとう!」
今回の旅でこの靴が褒められるの2回目です。しかも2回とも男性。花柄のスニーカーなんですけどね。笑
さてさて、早速スープ登場。あ、ホントだ、ホントにカップにちょっと。
「上にシェリー酒がまわしかけてあるから、よく混ぜてから召し上がれ」
がびょーん、、私はお酒が一滴も飲めないのです。。
ま、いいか。
まずはお酒をよけて、、うむ!濃厚!ちょっと辛く感じるのはシェリー酒のせい??
混ぜて、って言ってたしな。もういいや、混ぜてしまえ。ぐるぐる。
ごくっ。
ムム!香りと味に深みが出た!
SHE CRAB SOUP には元来このシェリー酒を使うそうですが、Magnolias のときは全然気付きませんでした。
今回もかなり濃厚でどろっとしています。飲む、ではなく食べる、感じ。
「スープどう?」
「このシェリー酒で深みが出るね~」
「そうでしょう~」
あんな数滴程度のお酒でほろ酔い気分になったところでメインの登場。
わーい!チャールストンレッドライス!
オムライスの中味のようなケチャップ味かな?と想像していたら、全く別物!
ジャンバラヤ、などの方が近いかな。お米もパラパラ、スパイスの複雑な香り。とくに具材が舌に触る感じはありません。
これがチャールストンレッドライスか~。
ちなみに同じく Lowcountry のジョージア州サヴァンナには、サヴァンナレッドライスがあります。同じようなもののようですが、食べ比べていないのでなんとも。
アフリカ食文化の影響を受けている料理で、wikipedia によれば、水を使わずトマトベースで米を炊き、ベーコンやセロリなど様々な野菜を加えスパイスで味付けしているそう。
いわゆるケチャップライスの甘い味わいではありません。
あのどうしても食べたかったお米料理、ホッピンジョンはサヴァンナやほかの南部の地域でも食べられるけれど、チャールストンレッドライスはチャールストンでしか食べられない!と、これが食べられる 82queens でランチをとることにしたのでした。
このクラブケーキ、100%カニ?というくらいカニたっぷり。というかカニそのもの。
下に敷いてあるのがサコタッシュ。
サコタッシュもいろいろあるのですが、ここはガーリックでオクラ、とうもろこし、ブラックアイドピーズを軽くソテーしただけ。
これがとっても美味しくて、日本に帰ってきて早速パンダ豆、買いに行ってしまいました。笑
サコタッシュの具材は基本的には、豆とコーン。穀物と野菜を組み合わせて栄養価を高めたサイドディッシュです。
オクラやトマトなどの具材も加えたり、ソテーしたり、煮込んだり、それがクリーム味だったり、とバリエーション豊か。
滞在2日目の朝食に Hominy Grill で食べたサコタッシュは今回のこれと同じ料理名とは思えないほど違っていますが、やはり豆とコーンを使っています。
この、横にちょこん、ちょこんとあるソースの美味しいこと!
さすがレストラン!!!
しかしやはりスープが~。。お腹いっぱい。。
チャールストンレッドライスはほぼ食べ残し。。
「あれ?もういいの?」
「うん、お腹いっぱい。。」
「僕が両方ススメちゃったからだね、悪いことしたね。。」
「いやいや、今日は特別タイトなパンツを穿いてるからなの」
「アハハ、分かるよ、それ」
と、でっぷりしたお腹のお兄さん。
「じゃ、デザートは??」
「うん、いらない。。ブラックコーヒーを」
「了解!」
パティオのような席にもグループ客が。テラス席は満席になりました。
よくよく見渡せば1人なのは私だけ。笑
さ、今日は15時には空港近くのホテルへ移動したいから、そろそろ出るかな。
膨らんだお腹を突き出して、散策に出かけます!