よく考えたら、
マウントプレザントのホールフーズでブランチを食べ、ダウンタウンのベーカリーでアイスコーヒーとパウンドケーキを少し食べただけ。お腹すいた。。
いつもの私のアメリカ旅はお菓子がメイン。明けても暮れてもお菓子だらけで過ごしますが、今回の私はひと味違う!
南部料理を存分に味わうことがメインで、お菓子はちょっと横に置いていました、実は。笑
ということで、キレイな服に着替え、楽しみにしていたレストランへ向かうことに。
今回はジャケット持参です。
Magnolias!
ここはチャールストンでも評判のレストラン。南部料理が楽しめます。
「予約はしていないのだけれど、私1人です」
「えと、、、バーのカウンターか、その前にある小さなテーブルでよろしければすぐにご案内できますよ。そこでお食事もできます。」
「そこでいいでーす」
訪れたのは夕方5時過ぎ。
ヨーロッパでは一般的に夕食でレストランが混むのは夜8時頃、というイメージがあったのでアメリカもそうとばかり思っていたら、ここに来るまでに、長蛇の列のレストランも見かけていたので、5時過ぎでももしかして席がないかも、、とドキドキしていたのです。
案内された席からパシャリ。もう既に満席ですよね!
店内には店名のこのマグノリアの花の絵が飾られています。
バーコーナーはこのレストランホールエリアより一段高い位置にあり、私のように1人で食事をする女性が。
メニューを渡され、はっ!
実はもうメニューは予習済みでオーダーするものも決めてあったのですが、
しまったー!ランチメニューで予習していた。笑
CHARLESTON CRAB CAKE
hoppin’ John risotto, okra & sweet corn fricassee, tomato butter
これを頼む予定だったのです。というのも、ホッピンジョンが!!リゾット仕立てになってしまっていますけど。でもホッピンジョンが!
これがディナーメニューでは、
CHARLESTON CRAB CAKE
shrimp & butter bean succotash, tomato butter
添えられるものが変わってしまうのです。。
諦めきれず聞いてみます。
「ホッピンジョンが添えられているのはランチだけ?」
「はい、そうなんです。夜は違うものが」
そこをなんとか!という私の心の声は彼には届かず。。
「ではフライドグリーントマトを。あ!あとこの SHE CRAB SOUP も」
「はい、かしこまりました。スープを先にお持ちしましょうか?」
「はい、お願いします」
まずパンがやってきました。あたたかい。
そしてそれほど待たずに SHE CRAB SOUP の登場!
SHE CRAB SOUP もチャールストンを含む Lowcountry エリアの名物料理の1つ。
大西洋に隣接している街ならでは、新鮮な魚介類が豊富だからこそのメニューですね。
ブルークラブのカニ肉たっぷり、クリームで濃厚、どろっとしたスープです。
この料理のルーツは1900年代初めまでさかのぼります。
スコットランド移民が早くも1700年代からブルークラブとお米を使ったスープを作っていたらしいのですが、時の第27代、タフト大統領がこのチャールストンを訪れた際の食事会で、市長が、そのスコットランドのカニ肉スープ partan-bree を何かより特別なものに仕立てて欲しいと、食事に訪れた John Rutledge House で頼んだ際に出されたものが、今の SHE CRAB SOUP 。カニの卵を加え、クリームでより濃厚にリッチに仕立てたそうです。
確かに濃厚。カニクリームコロッケの中身に近い濃厚さで、飲む、というよりスプーンで食べる、感覚です。
しまった、これ、お腹が張るじゃないか。このあと揚げものが来るんですけどー。笑
待つことしばしで、これもまた食べたかったフライド・グリーントマトの登場!
大好きな映画『フライド・グリーントマト』で、主演のキャシー・ベイツ演じるエヴリンが劇中、手づかみで食べていたあのフライド・グリーントマトとは別物の、笑、、レストラン仕立てのお上品な佇まいで現れました。
しかも下には大好きなグリッツがしいてあります。
FRIED GREEN TOMATOES
white cheddar grits, country ham, caramelized onion chutney, tomato butter
こんなに手間をかけて作っていて、これで11ドルって、安すぎる。。
グリーントマトにパン粉をつけて揚げたものが3枚並んでおり、その間にはカントリーハムをソテーしたもの、トップには玉ねぎのチャツネ。
グリッツの下にはトマトソースがしかれています。
繊細な味わいで、もうもうとっても美味しい!!!
ソースはかなり甘め、トップのチャツネもかなり甘めなのですが、カントリーハムの塩気、チーズグリッツの塩気でバランスが取れています。
グリーントマトを揚げたものって、酸味もなく、食感はしっかりめ、うーん、目をつむって食べればちょっとナスのような?いえ、あんなとろみはないのですが、なんだろう、とにかくトマト、という感じは全くありませんでした。
映画を見て以来ずっと食べたかった本場のフライド・グリーントマト!感動です!
そういえば私、アメリカのきちんとしたレストランで夕食を1人で食べるの、初めてかも??
運ばれてくる一皿一皿に感動しっぱなしなので、寂しさを感じる余裕もなく、笑、、
まわりのお客さんの笑い声や食器の音が心地よい。
「デザートは?」
例のごとく聞かれましたが、いやいやいや、本当にムリですから、トマトも1コ残しましたもん。
「いやいやいや。。コーヒーだけお願いします」
このレストランは本当はデザートも評判いいのですよね。。残念。。。
ハフーとひと息ついてまわりを見渡せば、レストランエリアはもちろん、バーコーナーも既に満席。レセプションでは席が空くのを待つお客さんが何組も。
お客さんが並んでいるのを見るとすぐに席から立ちあがってしまう私。コーヒーは最後一気飲み。笑
「おいしかったです。ありがとう」
まだ夕方6時。満腹すぎるお腹を落ち着かせようと、散歩に出かけます。