今回ボストンを訪れる前に、外務省やボストンの領事館が発表する治安情報、
現地の方のブログ等を見て行きました。
南部の Roxbury や Dorchester は近づかないほうがよい、女性の1人歩きはもってのほか、
電車の red line や orange line も、南へ向かう際は要注意、、
1度も訪れたことのない街だったので、そんな情報ばかり目にすると怖じ気づいてきます。
でも実際訪れると、なんと治安のよい街!、
これまで訪れたどのアメリカ都市よりも安心して歩くことができました。
聞こえてくる外国語から、フランス、スペイン、ドイツからの観光客が大勢、
それに、ダックツアーの参加者を見ても、テキサス、テネシー、NY、、アメリカ中からも人が訪れています。
とにかく街の中心はいつもどこも人で賑わっていて活気のあることが安心して街歩き出来た理由の1つと思いますが、
サンフランシスコなどの観光地にありがちな、観光客狙いの犯罪者も見受けられなかったように思います。
もちろん、治安情報で危険といわれる地域には近付きませんでした。
実際、滞在中にテレビで現地ニュースを見ていると、
Dorchester で、7歳の少年が10代の若者に銃で撃たれた、
犯人は逃亡中で捕まっていない、という報道もありました。
いま、検索してみたら、無事退院したようですね、よかった。
それ以外で、観光で歩いていてちょっとコワイかな、と思ったのは、
エセックス通りを、チャイナタウンを抜けてサウスステーションへ向かう辺りくらいでした。
いわゆる賑わっているチャイナタウンのイメージではなく、さびれていてとにかく人のいない印象。休日だったせいもあるかもしれません。
ボストンは家賃が高く貧困層の人たちは住めないため、街なかの治安が悪いということはまずないとの現地の方のお話しでしたが、
マサチューセッツアベニューがボーダーラインで、そこから西へ向かうと少し治安がよくないとも聞きました。
西、といってもブルックライン辺りは日本人駐在員の方々も多く住んでいらっしゃる閑静なエリアらしいので、マサチューセッツアベニュー近辺ということでしょうか。
確かに、2日目に訪れたお菓子屋さん、oakleaf cake bake shop はマサチューセッツアベニューを越えて西へ少し入ったところにあるのですが、
人通りがほぼなく、寂しいエリアにぽつんとある、という感じでした。
プリマスを訪れた時は、このマサチューセッツアベニューを南下したのですが、
次第にホームレスの姿が見え始め、信号で車を停めると、窓をたたいて「お金をくれ」と言われました。
帰りもここを通りましたが、一角に10人近く、ちょっとした芝生にボロをまとい寝転んでいたり、汚れた荷物を括りつけたカートを引っ張っていたり。
先日訪れた Mike's city diner ははじめ、この通りを南下して、左折してワシントン通りに入るルートを考えていたのですが、偶然とはいえ違うルートで行ってよかった、と心から思いました。
ちなみにこれまで訪れた各地の印象は、
LAはビバリーヒルズ以外はとにかくなんだか怖かったような、
SFは観光客狙いのスリも多く、通り1本隔てたエリアによって街の印象がだいぶ異なるので油断大敵、
ポートランドは街なかに若いホームレスが多く、
シアトルの夜はパトカーのサイレンが鳴り響き、
ミネアポリスは人がいないので不安にかられ。
そしてこれは帰国してから知りましたが、
ミネアポリスには1990年代にソマリア系難民が大量に流入、シダー・リバーサイド地区は、テロ戦闘員の一大供給源と見なされ、治安当局の厳重監視下に置かれているそうです。
私も訪れた一大ショッピングセンターMOA(モール・オブ・アメリカ)は2015年の今年2月下旬に、テロの脅迫もあったようです。
アメリカの都市を訪れるとき、治安はまず気にかけますが、
現地入りする前に徹底して調べることと、やはり現地の方に生きた情報を伺うことが大事です。
街歩きでは、自身の動物的勘を頼りに、落書きや、窓に鉄格子があればそのエリアには立ち入らない、空気感の違いも察知し、瞬時に判断すること、
そして銃社会であることを常に念頭に、何よりも油断しないことが、旅を楽しむ上では最も大切です。