到着日のこの日、シカゴはWindy Cityの名そのままに風が吹き荒れています。
治安が非常に悪いと言われるシカゴのサウスサイド、発砲事件も多発するエリアのど真ん中にあるこのベーカリー。アフリカンアメリカンの女性、Stephanie Hartの経営するお店です。
ミシシッピー出身で料理の得意なお祖母さんが作るパイやコブラーには、アフリカンアメリカンのエッセンスが込められていたと彼女は言います。
そのお祖母さんが亡くなると、あの味を絶やしたくないと、書き留められたレシピも何もない中、彼女は手探りでイチからお菓子作りを始め、ついには2004年、お祖母さんの死から7年を経て、自身のベーカリーをオープンさせました。
今や彼女は、地元で愛される行列の絶えない店のオーナー、ベイカーとして、テレビにも出演しています。
ショーケースに並ぶのは、とにかくその大きさもゴージャスなケーキたち!圧倒的な存在感!彼女の代名詞はこのキャラメルケーキです。
焦がれていたベーカリーに来られた嬉しさから、注文したケーキをカットしてくれているお姉さんに、
「東京からシカゴに着いたばかりでこのベーカリーに来たの!ウェブサイトを見てここのお菓子のゴージャスさに心奪われて!」と語ると、とても感激してくれ、
「 You made my day!」と繰り返す彼女。
後ろにいた常連のおばさんも
「私はオーナーの友人なの!彼女が今日いないなんて!ね、あなたの写真撮らせて!」と車に置いてきたというスマホを取りに、お店を出て走り出しました。
お店にいた10数人、私以外100%アフリカンアメリカンの皆さんに微笑まれながらのにわか撮影会。
オーナーに会えなかったのは残念でしたが、とってもいい思い出に。
私のシカゴ滞在、賑やかにスタートです!